アトピー性皮膚炎

Atopic

慢性的なかゆみや
湿疹に悩む方へ

アトピー性皮膚炎は皮膚に慢性的な湿疹がでる症状で、かゆみがあったり、良くなったり、また悪くなったりを繰り返しながら、長期間にわたって皮膚炎が続きます。
乳幼時期に発症したものが成人まで続くこともあります。

原因と悪化要因

体質

アトピー性皮膚炎は遺伝的要因が大きく関わっています。皮膚バリア機能の低下や免疫系の過剰反応を引き起こす体質が家系内で受け継がれることが多く、両親のどちらかがアトピー体質の場合、子どもも発症リスクが高まります。

アレルギー

ハウスダスト、ダニ、花粉、ペットの毛などのアレルゲンが皮膚症状を引き起こすことがあります。これらは体の免疫系が過剰に反応し、炎症を引き起こす原因となります。

環境

乾燥した空気、急激な温度変化、汗、ストレス、刺激の強い石鹸や化粧品の使用などの環境要因が症状を悪化させます。とくに冬季の乾燥や夏の高温多湿環境は、症状をコントロールする上で大きな課題となります。

治療方法について

外用薬

外用薬として用いるのは、主にステロイド軟膏・モイゼルト軟膏・コレクチム軟膏・ブイタマークリーム・プロトピックの5種類です。基本的には即効性の高いステロイド軟膏を使いますが、顔や首などのデリケートな箇所に対しては、非ステロイド系で副作用のリスクが低いモイゼルト軟膏を使います。
コレクチム軟膏はかゆみに対する効果が高く、難事例にも有効な外用薬です。ブイタマークリームは表皮細胞の正常化を促進するビタミンD3誘導体で、長期間にわたって使い続けられます。それぞれ特徴が異なるため、症状に合った薬を選ぶことが重要です。

バイオ製剤:高額保険治療

近バイオ製剤(生物学的製剤)は、重症例や治療抵抗性の患者さまに有効な、新しい治療の選択肢です。
免疫の働きを標的として制御する作用を持ち、従来の薬と比較して、特定の免疫の働きだけを効率的に抑えられます。そのため、高い効果が期待できるほか、副作用のリスクを抑えやすいこともメリットとされています。

光線療法(エキシマレーザー)

光線療法は、波長308nmの紫外光を、1ヶ所につき1秒~10秒ほど照射する治療法です。照射できる範囲は約5cm四方に限定されるため、症状の出ている患部のみにピンポイントで照射できます。
健康な部位への紫外線照射を避けられることがメリットで、肌へのダメージを最小限に抑えられます。

レーザー治療の流れ

STEP
01

診察

初めて来院された患者さまには、一般的な診察を行ったのちに、血液検査を受けていただきます。これは、自己免疫疾患や甲状腺機能について調べるために、必要な検査です。既に他院で検査を受けている方は、検査結果をお持ちいただければ、血液検査を省略できる場合があります。

STEP
02

照射

病変部位に合わせて、照射エネルギーを調整した上で治療を行います。レーザーを患部に当てている間は、皮膚に赤みが出ますが、これは適切な出力が出ていることを示す通常の反応です。まずは低めの出力で治療を行い、赤みの度合いを確認しながら出力を強めます。

照射にかかる時間は1回につき数秒と、ごく短時間です。照射面積は2cm角に絞られますが、広範囲の治療が必要なケースでも、数分間で治療が完了します。
また、直径3~5mmほどのごく狭い部位に対しても細やかな施術ができるほか、副作用の心配はありません。なお、治療は全室個室で行います。デリケートな範囲の治療においても、プライバシーをお守りできるため、安心してご来院ください。

STEP
03

アフターケア

治療後の肌は乾燥しやすくデリケートなため、保湿によるアフターケアが必須です。保湿剤を使用して、1日数回の頻度でこまめにケアしましょう。紫外線への曝露が、色素沈着や炎症の原因となるため、外出時は直射日光を避けてください。日焼け止めや日傘などのアイテムを使用し、肌を守ることをおすすめします。また、治療部位に刺激を与えることも避けましょう。

生活習慣の注意点

アトピー性皮膚炎の早期回復・再発防止において重要なのは、日々のスキンケアと食生活への意識を高めることです。栄養バランスの取れた食事を心がけ、肌のバリア機能を保つための丁寧なスキンケアを続けることにより、症状の改善や予防といった効果が期待できます。
食生活では、抗炎症作用のある食材を積極的に取り入れると良いでしょう。刺激が強い香辛料や加工食品、アレルギーのリスクがある食品はできるだけ避けることをおすすめします。
スキンケアでは、保湿を中心とした日々のケアを継続することが重要です。入浴後はできるだけ早く保湿剤を塗布し、肌の水分を逃さないようにしましょう。石けんやボディソープは低刺激性のものを選び、強く擦らずに優しく洗うこともポイントです。

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