陥入爪・巻き爪の症状と
痛みの原因
爪が内側に巻き込み、皮膚に食い込むことで痛みや炎症を引き起こすことです。原因としては、爪の切り方、靴の圧迫、足の形状などが挙げられます。痛みは、爪の端が皮膚に刺さり、炎症が起きることで発生します。
原因と悪化要因
陥入爪・巻き爪は、さまざまな生活習慣や足の状態によって引き起こされます。
主な原因として、先のとがったパンプスやサイズの合わない靴を長時間履くことが挙げられます。これにより、爪が靴に圧迫され続け、爪が変形しやすくなります。また、足に体重がかかる機会が少ない高齢者や療養中の方、指をしっかり地面につけない「浮き指」の人は、足指への適切な刺激が不足し、爪が丸く変形しやすくなる傾向があります。
さらに、外反母趾など足の骨格のゆがみにより、爪に不自然な力が加わり、巻き爪を引き起こすことがあります。
悪化の要因としては、「深爪」も重要です。爪を短く切りすぎることで爪の両端が皮膚に埋もれやすくなり、歩行時の刺激によって巻き爪が進行してしまう可能性があります。
陥入爪・巻き爪を予防・悪化させないためには、靴の選び方や正しい爪のケアが重要です。
治療方法について
ワイヤー矯正
爪の先端に2つの穴を開け、形状記憶合金で作った超弾性ワイヤーを通す治療法です。ワイヤーがもとに戻ろうとする力を利用して、巻き爪を矯正します。ワイヤーの太さや穴を開ける位置は、爪の形状や硬さ・厚さに応じて柔軟に決められるため、多くのケースで有効な治療法です。
テーピング指導
深爪が原因で起こることが多い陥入爪には、テーピングで応急処置を行い、爪が伸びるまで待つ治療法が有効です。当院では、日常生活における痛みを極力抑えながら、早期回復を実現しやすいテーピングの指導を行い、患者さまの治療過程をサポートします。
外科的処置
陥入した爪の端と爪母を除去する外科的な処置により、爪の幅を狭くして、変形や食い込みを無くす治療法です。手術方法は様々で、症状により最適な治療法が異なります。最近では、侵襲の少ないフェノール法を用いることが一般的です。
なお、当院では外科的処置は行っておりませんので、近隣の形成外科をご紹介いたします。
治療の流れ
診察
陥入爪・巻き爪の状態を確認します。必要に応じて、足の形や歩き方などもチェックします。
治療
症状が軽い場合は、ワイヤー矯正やテーピング治療を行います。
症状が重い場合は外科的治療をおこない再発防止の処置をしていきます。
アフターケア
正しい爪の切り方や足に合った靴の選び方などのアドバイスをさせていただきます。
予防とセルフケア
爪に関するトラブルを予防するために重要なのは、普段から定期的にフットケア（足のお手入れ）を行うことです。自分の足を見たり触ったりして、痛いところがないか、不自然に硬い場所や傷がないか、爪の状態が正常かなどを確かめましょう。
足を不潔な状態のまま放置したり、圧迫感を覚えるほど窮屈な靴を長時間履いたりするのは危険です。足は全身を支える土台となるため、自分の足への関心を高めて、しっかりとケアしましょう。
陥入爪・巻き爪（保険外治療）の費用
※料金は予告なく変更になる場合があります。
※掲載の費用は税込の金額です。
| 初診料 | 2,200円 |
|---|---|
| 再診料 | 1,100円 |
※各治療には別途初診料・再診料がかかります。
※受診が1年以上途切れた場合は、再度初診となります。
マチワイヤー
爪に穴を開け矯正ワイヤーを挿入し固定します。
| マチワイヤー（1本） | 5,500円 |
|---|---|
| マチワイヤー施術料金（1ヶ所につき） | 4,400円 |
| 治療期間 | 1～2ヶ月 |
|---|
リスク・副作用
- 装着後は一時的に痛みや違和感を感じることがあります。
- ワイヤーが爪に食い込むと炎症や出血を引き起こす場合があります。
- 定期的な調整が必要で、自己判断での調整は避けてください。
- 爪の成長に合わせて継続的なケアが必要となります。
- 保険適用外の自由診療となります。
