白斑

Vitiligo

色素が抜ける皮膚疾患
「白斑」とは

皮膚の一部の色が、白くなり一見皮をむいたように見える症状です。メラニンを生成する機能の低下により発症するといわれています。
シロナマズとも呼ばれなかなか治りにくく、またさまざまな治療法もあり、症状、患者さんに合った治療を選択することが肝要です。

治療方法について

塗り薬

塗り薬として用いられるのは、主に「ステロイド外用薬」「タクロリムス軟膏」「活性型ビタミンD3外用薬」の3種類です。ステロイドは抗炎症作用や、白斑などからの色素再生効果が期待できますが、長期間使用すると、副作用のリスクが高まることに注意しなければなりません。タクロリムス軟膏は、ステロイドと比較して副作用が少なく、顔の治療や子どもの治療において頻繁に用いられます。活性型ビタミンD3外用薬は、紫外線治療と併用すると効果的です。

エキシマレーザー

エキシマレーザーを照射すると、白斑の上にある斑点のようなメラニンが可視化されます。照射を数回繰り返すとメラニンが増え、徐々に白斑が縮小します。目安としては3~4回目の施術から効果を実感できるようになる患者さまが多く、平均的な治療回数の目安は14回程度です。

治療の流れ

STEP
01

診察

診察では、白斑の部位や広がり、進行状況を確認します。炎症後の色素脱失や感染症など、その他の色素異常疾患と区別する必要があるため、状況に応じてウッド灯や皮膚生検を行い、慎重に診察を進めます。

STEP
02

治療

白斑を根本的に完治させる方法は、現時点の医学では確立されていません。しかし、早めに治療を開始することにより、症状を目立ちにくくしたり、進行を遅らせたりできる可能性があります。
治療方法として最初に検討するのは、ステロイドの塗り薬です。初期段階や軽度な症状であれば、塗り薬の処方により色素を再生できる場合があります。ただし、重篤な問題こそ生じないものの、ステロイドには副作用があるため注意が必要です。長期間使用した場合、皮膚や毛細血管に負担がかかるため、様子を見ながらその他の治療法へとシフトします。
白斑が全身に広がっている場合は、症状が進行している場合は、ステロイドの内服薬を選択することが一般的です。内服時には、免疫力の低下や血圧・血糖値の上昇といった副作用の恐れがあるため、医師による指示を守って服用しましょう。

STEP
03

継続する治療

白斑治療による効果を実感するためには、根気強く治療を継続することが大切です。一般的には早期治療がスムーズな改善を促すカギとされているため、症状に気付いた段階で当院にご相談ください。子どもの場合は自然治癒する可能性もありますが、楽観視せず、医師の診察を受けることをおすすめします。

生活習慣の注意点

生活習慣が白斑を悪化させる可能性があります。白斑部を過度に刺激しないように、紫外線対策を徹底しましょう。また、規則正しい生活を送り、バランスの取れた食事を心がけることも重要です。ストレスも白斑を悪化させるため、睡眠時間も増やすと良いでしょう。

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